歳時記(湯野浜、加茂)

  【湯野浜】
月日
行事・祭事
3月初午
・満光稲荷神社例祭・・・温泉街の背後に聳える笹子山の山頂近くの俗称「向け山」にはお堂があった。日本海と庄内浜を一望できる風光明媚なところで湯野浜八景の一つに数えられていた。昭和35年に中腹の琴平神社に移転・新築され、昭和40年には宗教法人として認可された。
5月5日
・温泉神社例祭・・・昔は、湯蔵権現といっていたが、明治維新に村社、湯倉神社となり、次いで温泉神社と改められた。例祭日も昔は5月1日であったが、明治41年に「この時期はイワシの漁期と重なり、漁を休むのは経済上大きな影響を及ぼす」ということで4月15日に変更したいと県知事に請願して許された。さらに、大正15年に5月8日と変わり、平成3年から帰省客をあてこんで連休の5月5日に変更され現在に至っている。祭りの目玉は、奴降りに代表されるくねり(行列)である。「亀の湯」の守り神のお祭りだけに、奴振りの人たちの腰には亀を縫い取った巾着が下げられている。子どもたちが曳く大きな亀の人形や、御神輿なども加わり、にぎやかに温泉街を練り歩く。
6月30日
・たいまつ祭り(水無月の大祓)・・・椙尾神社の御神輿が宮沢海岸に渡御する神事である。早朝に御神輿の行列が神社を出発し、道の辻々でお祓いをしながら、砂山の旧道(下峠)を下って午後3時頃に宮沢に到着し、波打ち際の塩かけ岩の上に御神輿を海に向けて安置し、大祓の神事を行った後、御神輿を村人が漕ぐ小舟に乗せて沖にで夕日が沈む頃、麻で作った輪と、菅菰に包んだカタシロ(氏子の身の穢れを移した神の人形)を海に流す。「お旅所」とよばれる岩戸神社で神事を行った後帰路につく・・・。
こうした祭りも時代の流れとともに形骸化し、昭和41年からは御神輿もトラックで運ばれるようになった。また、明治の末頃から舟に乗せることもなくなった。
7月10日
・琴平神社例祭・・・ここに祀られている船玉大神は、俗に「船玉さま」といわれ、船の守護神として漁師達の間で古くから信仰されてきた神様である。ほかに金比羅神社とか金毘羅神社とも書き、たいていの漁村にあって、港を一望できるところに祀られている場合が多い。海が荒れたときは、漁に出た人々が無事に帰ってくることを祈願して、ここで夜篭りをした。その時に納めた納札も何枚か残っている。3日間夜通しで祈ったことを示すものもあり、昔の人の信仰の厚さを物語っている。
10月中旬
・満光稲荷神社例祭
(湯野浜地区住民会「湯野浜の歴史」より)
  【加茂】

行事・祭事
1月11日

1月14日

・船魂祭・・・船魂は「船霊」、「船玉」とも書いて、船の済度神として船中に祀っておくもので、船の生命を認める思想が含まれているといわれている。
・済度神の行事(道祖神祭り)・・・初寄り合いという形で行っている。初婿、初嫁の場合は酒一升、男の子が生まれたときも一升、女の子が生まれたときは5合の酒を持参する習慣があった。
6月5日
・赤禿・・・旧節句に行う。赤土の上で相撲をとった。また、子ども相撲が盛んで、春日神社(8月1日)、熊野神社(8月15日)、明石竜宮寺(8月18日)、不動尊(8月27日)、桜ヶ岡神社(9月5日)
(加茂郷土史編纂委員会「加茂港史」より)

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