浜の歳時記(温海・五十川・鈴)

  【温海】
月日
行事・祭事
5月1日
・白山神社・新山神社例祭・・・宵祭が漁村センターで午後7時から挙行される。また、当日朝8時より全戸に門獅子回りが行われる。午前10時祭典挙行。10時30分より神輿行列渡御。部落内を、若勢による神輿、子どもたちによる小神輿、七つ祝いの子どもによる榊曳き等総勢160名ほどがくねる。特に、行列の途中で若者による迫力ある神輿押しは祭りを盛り上げる。一方、新築の家では、3年続けて獅子頭を受け入れて、獅子舞の神事が行われ、夜遅くまで賑わいを呈する。
7月15日
・八坂神社祭(通称キウリ祭・天王様)・・・新山神社内に祀っている八坂神社の祭りである。その年に採れたキウリ2本を感謝を込めて神にお供えし、その内の1本をおすそ分けでいただき、家に持ち帰り家族みんなで食べると悪病・悪疫にかからず、また、火災、水難消除の神様で古くから氏子に親しまれている。
9月1日
・秋祭り(新山・白山両神社の祭り満子・小伝治の霊祭)・・・秋祭りにあたり、孝女満子・烈士小伝治の遺徳を偲び、なき霊をお慰めするため、当日両顕彰碑の御前で祈祷式を致し、終了後獅子舞を実施している。孝女満子は、恵まれない家庭にあって、よく母に孝養を尽くされ、一家の生計を女手一つで立派に支えられた。また、小伝治は、生き埋めになって温海岳の神領の土地を守った烈士。この両人の御遺業を後世に残すのが目的である。

  【五十川】
月日
行事・祭事
1月1日
・元旦祭(古四王神社)・・・午前1時に神社で祈祷後、御神酒をいただく。
2月
・古峯原講・・・講中より代参として10人行く。
3月23日
・彼岸の中日・・・先祖の霊を供養する。
4月 3日
4月15日
・節句
・古峯神社祭・・・新旧代参者が神社で祈祷後、公民館で直会。祈年祭。
5月5日
・古四王神社例祭・・・3日、公民館で幕開き。4日、門獅子、神社、宮方が村まわりをし、氏子各戸を祈祷する。夜は、神社で宵宮祭。5日、神社で祭典。神輿渡御。村をまわって浜に至り、浜入祭で天狗舞・剣舞・獅子舞があり、神社に還御する。6日、新旧神事の当屋渡の儀式を公民館で行う。
6月5日
・端午の節句・・・男の子どものいる家では、鯉のぼりを立ててお祝いをする。
7月20日
・セロ念仏(精霊会)・・・遭竜寺で行われる。念仏を唱える。
8月15日
8月20日
・施餓鬼・・・遭竜寺で行われる。
・森供養・・・遭竜寺で行われる。先祖の霊や無縁仏を供養する。
9月23日
・彼岸の中日・・・遭竜寺で行われる。先祖の霊を供養する。
12月 9日
12月11日

12月25日

12月31日


・大黒の年夜・・・年間の五穀豊穣を感謝し、三本股の大根を供え、豆料理を供える。
・船霊の年夜・・・船主、港の漁師達が、船の守護神として漁師や船乗りが信仰する船霊様を拝み、酒宴する。
・古月祓・・・古四王神社にて、神主の祈祷後、来る年の新しい御札をもらってきて神棚に飾る。古い御札を焼いてもらう。
・除夜祭・・・古四王神社にて、午後11時30分に神社で祈祷する。
・お伊勢講・・・講が5組に分かれているので、実施日程は特定されていない。床の間に大神宮の掛図を掛けて供え物をし、拝んだ後で直会をする。

  【鈴】
月日
行事・祭事
1月 2日

1月 3日
1月16日

・餅参り・・・おばあさん達が、祖先にも仏前に餅を供えて祈願する。その後、昼食時に供えた餅を下げて昼食とする。
・龍神祭・・・住職が祖先の供養後、家内安全大漁満足を祈願し、その後は直会をする。
・大神宮参り・・・代参として隣組11名が鶴岡市神明町の伊勢両宮にお参りをする。昔は伊勢神宮までのお参りは容易でなかったのでその代わりに鶴岡の伊勢両宮をお参りしたのが始まりである。
5月8日


5月10日


・薬師神社例祭・・・神主達が8時より11時半頃まで村廻りをして全戸を祈祷する。その後、神社で祈祷して12時半から神主を先頭に公民館に集合する。当番は、その年、当屋にあたった隣組2組の嫁があたる。
・金刀比羅祭・・・午前中は、お祭りの勘定をし、終わってから直会をしながら、来年の家に当屋を送る。その後、金刀比羅様の前で子どもたちが相撲大会をする。昔は男だけであったが、女の子も相撲をとるようになった。
6月10日
・サナブリ・・・水田農家が田植えが終わってゆっくりする。手伝った人に餅を配ったりした。
7月15日
・キウリ祭・・・遭龍寺住職が来て、全戸のおばあさんが集まり祈願する。牛頭天王の信仰。八坂神社として祭ることもある。
8月14日
8月28日



・施餓鬼・・・年に一度、お盆の14日に祖先の供養をする。
・不動様祭・・・神主が来て、不動様境内にてご祈祷を終えた後、公民館にて直会をする。不動様不動滝は、目の神様として知られ、部落民のみならず、他所からも信仰者が来る。古四王様が北上の時、目の病に苦しんだ将兵が、村人の勧めで不動滝の水で目を洗って忽ちに病気が治ったという言い伝えがある。
10月10日
・カブの年夜・・・カブとは、畑でとれるカブではなく、資産のことをいう。各家々では、夕食に直径12~13cm位のぼた餅をつくり、大きなぼた餅を神仏に供えて家運を祈願し、神様に上げた大きな餅を家の人は必ず食べる。昔は家の財産をカブと言った。
11月23日
・田の神上げ・・・農家は、全戸休日。餅をつき手伝った人をもてなす。
12月10日
12月17日
12月23日
・舟日待(舟日祭)・・・村では、昔から出稼者が多く、冬期間は全部と言っていいほど冬イカ釣りのためこの時期を選んで冬の事故防止について話し合った。女衆の海苔採りなども一緒に決めごとを話し合った。
・秋葉様祭・・・秋葉三尺坊大権現の祭。火の神様として知られている。
・古月祓・・・神棚にあがっている古い御札を神社に持っていき、神主の祈願の後、氏子総代の立ち会いで当番の人達が焼き、その後来る年の新しい御札をもらって来て神棚に飾る。
(温海町教育委員会「ムラに伝わる行事」より)

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